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兵庫県多可郡多可町が町内の小中学生を対象に、「LINE」「カカオトーク」などSNSの利用を午後9時以降は控えるよう呼びかける運動を7月から実施する。夜間のSNSの利用により子どもたちの学習時間や睡眠時間が減るのを防ぐのが狙いだ。
その名も「夜9時以降SNSやりません運動」。多可町教育委員会、多可町PTA協議会、多可町小中学校、多可町各中学校生徒会が実施する。具体的には、校内でのポスターの掲示、各中学校の生徒会による活動、各学校の教諭による指導など。対象となるサービスは、LINEやカカオトークといった無料通話アプリのほかFacebookやTwitterなどSNS全般だ。
同教育委員会によると、運動のきっかけは5月に開かれた同PTA協議会。子どもが午前2〜3時ごろまでLINEでやりとりをしており、勉強や健康に支障が出かねないため対策を求める声が保護者から上がった。
また昨年12月に町内の全小中学生1980人を対象にLINEに関するアンケートを実施したところ、全体の40.6%がLINEを利用したことがあり、そのうち7.2%が1日3時間以上利用すると答えた。こうした背景に加え、LINEの受信拒否を理由に暴行事件やいじめに発展したケースが世に出てきたことも踏まえて、町を挙げての運動を実施するに至ったと説明している。
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ストーリーが妙にリアルなんですが……。