カルチュア・コンビニエンス・クラブが10月28日、T会員の個人情報の「第三者提供」を停止するためのオプトアウト申請の受付を開始しました。このニュースに、ネットでは「個人情報が勝手にばらまかれる!」「突然規約変更!」といった“煽り”気味の情報も広がっていますが、実際はどういうことなのでしょうか。
そもそも同社はこれまで、T会員の個人情報を「共同利用」という法的な位置づけの元、T会員向けサービス提供企業との間で共有してきました。しかし、昨今の個人情報への関心の高まりや、今後の個人情報保護法改正を鑑みて、この運用を改めようとしています。具体的には、提携先との個人情報共有を「共同利用」ではなく「第三者提供」と位置づけ、個人情報の共有を望まない人が情報提供を停止できるようにします(停止前に提供された情報はそのまま)。
こうした内容を盛り込んだ会員規約の改訂については8月にアナウンス済みで、改訂は11月1日に実施されますが、これに先駆けてオプトアウト申請の受付が始まり、今回のニュースとなりました。個人情報提供を停止したい人は、同社が案内する手順にのっとって停止を申請できます。申請はWebサイト「Tサイト」から、あるいは「届出書」の郵送で行えます。また、個人情報が提供されている提携先企業については、こちらで確認できます。
ちなみに、物議を醸しそうなのは郵送版の届出書の内容にある「『全ての提供先に対して一括で停止』をされた場合でも、その後にポイントプログラム等へ参加した企業に対しては、改めて手続きが必要になります」という案内。提携先が増えるたびに申請しなければいけない仕組みは、「個人情報はどこにも提供してほしくない!」という考えの人にとっては不便に思えます。
手続きの注意点には、一括停止を希望しても、その後提携先が増えた場合は再度申請が必要になると説明されている(同社の各種届出書のダウンロードページにある「T会員規約に定める提供先への個人情報の提供停止・再開」の書類から引用。赤枠は編集部)
なお、提携先への個人情報の提供は、店舗の品ぞろえや商品開発、利用状況に応じた会員への特典などに生かされており、情報共有の停止を申請した場合にはこうしたメリットが受けられなくなる場合があると同社は説明しています。
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Googleからの流出ではないみたいです。