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「アルスラーン戦記」で知られる田中芳樹さんなどの作家が所属する事務所「らいとすたっふ」が、二次創作におけるガイドラインを4月13日に改定しました。
このたびの改訂版では「二次的著作物に、露骨な性描写や同性愛表現が含まれる場合」に著作物の二次利用を認めないとする条項が「その二次的著作物が過激な性描写(異性間、同性間を問わず)を含まないこと」という文面に修正。これは「過激な性描写」と「同性愛表現」を並列に置いて表現したのを誤りだとしたことによります。
らいとすたっふの代表をつとめる安達裕章さんはTwitterにて、ガイドライン作成当時の経緯を説明。事務所あてに送られてきた田中芳樹作品を題材にした同人誌において、「同性であっても異性であっても、個人の尊厳を考えれば絶対に許すことの出来ない強制的な性的行為」が描かれたものがあり、その割合は無視できないほど多かったといいます。このたびのガイドライン改定前の4月11日には「とはいえ、“露骨な性描写”と“同性愛表現”を並列に書いてしまったことは、私の誤りだった。私自身の友人にはいわゆるLGBTの友人もいるが、この規定が彼らの尊厳も傷つけていたかと思うと本当に申し訳ないと思う」との見解を述べるツイートを投稿していました。
最近では漫画家グループ「CLAMP」が公式ブログで二次創作に関するコメントを発表するなど(関連記事)、アニメ化などのメディアミックス展開によるファンコミュニティの拡大とともに、それらを利用した二次創作活動に対する規定の見直しが活発化しています。
(高城歩)
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