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歩行のリハビリを手助けする訓練機「Honda歩行アシスト」を、ホンダが11月より全国の病院やリハビリ施設向けにリース販売します。装置は腰と両太ももにベルトで着けるだけの小型かつ軽量なもの。二足歩行理論である倒立振子のモデルに基づいて、装着者へ効率的な歩行を誘導してくれます。
ホンダでは歩行アシストの研究を、人型ロボット「ASIMO」で培った歩行理論をもとに1999年から続けてきました。2013年から全国約50の病院や施設において台数限定で先行使用してもらい、機能の最適化を重ね、このたびのリース販売に至ったといいます。
特徴としては、独自開発の薄型モーターと制御システムによって小型軽量化を実現。ベルトで簡単に着脱できるほか、フレームのサイズが調節できるので幅広い体格の人にも対応しています。またコントローラーとなるタブレット端末では、使用者ごとの歩行の特徴や訓練状況を計測して見ることが可能。
歩行の訓練には3つのモードを搭載しています。1つ目は、装着者の歩き方に合わせて正しい歩行を誘導してくれる「追従モード」。2つ目は、装着者の歩き方をもとに脚の曲げ伸ばしのタイミングが両足とも対称になるよう誘導する「対称モード」。3つ目は、重心移動がかかと→足裏→つま先へとスムーズに行えるようステップを誘導する「ステップモード」です。
2015年度にリース販売するのは450台。価格は3年間のリース契約のもと、1台につき月額4万5000円(年1回の定期保守点検と2人分の実機講習会費用込み)となっています。
(黒木貴啓)
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