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生徒がいつでも匿名でいじめを通報できるサービス「Kids' Sign」登場 スマホで顕在化するいじめの早期発見に

小〜高校生のスマホ所持率は約6割で、いじめの場もスマホ上に広がりつつあるそう。

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 子どもたちがいつでも匿名でいじめを通報できる新サービス「Kids' Sign」を、ネットいじめ対策事業「スクールガーディアン」を手掛けるアディッシュがリリースしました。コミュニケーションアプリでのいざこざなど、表に出づらいいじめの情報を学校側がリアルタイムで拾うのに役立てるツールとなります。

ネットいじめ 「Kids' Sign」の仕組み

 従来はいじめの情報を生徒から得るにも、学校が定期的に実施する紙のアンケートでは常に情報を拾えない問題点がありました。「Kids' Sign」では、スクールガーディアンと契約(有料)している学校へ個別のURLを配布。生徒たちはいじめを発見した際に、情報をいつでもどこでも匿名で書き込むことができます。通報はスクールガーディアンのスタッフが常にチェックし、早急に対処すべき案件などを学校側へ報告。構築から運用までを企業側がサポートすることで、学校側のいじめの早期発見につなげる仕組みです。


 2014年内閣府発表の統計調査によると、小学生〜高校生のスマホの所持率は56.8%。いじめはリアルな場所からコミュニケーションアプリやSNSといった、子どもたちが常に持つスマホへも場所を拡大しています。特にコミュニケーションアプリでのいじめは人目に触れることなく、時間に制限もないため、生徒は1日中いじめの恐怖から逃げることができないとのこと。閉鎖的な場所でのいじめの実態を把握し、解決に導くために「Kids' Sign」のリリースに至ったそうです。

 現在はスクールガーディアンの導入校向けに無料で提供中。2016年4月以降は先行導入校の声をもとにサービスを改善した正式版を有償でリリースし、導入校以外も利用できるようにする予定です。

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黒木貴啓


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