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「フィンランドでベーシックインカム導入決定」は誤報 「あくまで調査が始まるだけ」と大使館が否定

ライブドアニュースなどが拡散し話題になっていました。

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 駐日フィンランド大使館は12月8日、一部メディアによる「フィンランドでベーシックインカム導入決定」との報道について、Twitter(@FinEmbTokyo)で、「あくまでもこれから、この制度の調査が始まるだけ」と否定しました。




 もともとは海外のニュースサイトが「フィンランドがベーシックインカム導入を計画中」と報道したのが発端。これを日本のニュースサイトが「導入することを決定しました」と誤って翻訳し、さらにこれをライブドアニュースなどが掲載・拡散したことから大きな話題になっていました。なお、ライブドアニュースは一時「フィンランドが世界初のベーシックインカムを導入決定 毎月11万円支給」というタイトルで記事を掲載していましたが、現在は「導入決定」→「導入へ」に修正しています。


画像 ライブドアニュースの記事(スクリーンショットはタイトル修正前のもの

 駐日フィンランド大使館のツイートによると、ベーシックインカム導入はまだ決定ではなく、あくまで予備調査がはじまるだけ。詳しい調査報告については2016年春に政府に提出され、それを受けてようやく試験モデルや調査計画が立てられるとのことです。

 ベーシックインカムとは、社会保障制度などを大幅に縮小するかわり、政府が国民に対し最低限の収入を支給する仕組みのこと。以前から提唱はされていたもののいまだ実現に至った例はなく、もしも正式導入されれば世界初の試みとなります。今回のケースでは毎月約11万円がフィンランド政府から国民に支給されると報道されていました。


画像 駐日フィンランド大使館の公式キャラクター「フィンたん」

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