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西武鉄道は3月14日に、2018年度に新型特急車両を導入することを発表した。「風景に溶け込むようなやわらかいデザイン」を目指して設計されており、イメージイラストには、映り込んだ風景と同化する車両の姿が。まるで光学迷彩処理を施したかのような「未来の乗り物」に仕上がっている。
新型車両のデザインコンセプトは、「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急」「みんながくつろげるリビングのような特急」「新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」の3つ。コンセプトの策定および、外観と内観のデザインを手掛けるのは、建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を受賞した建築家、妹島和世(せじまかずよ)さん。
妹島さんは今回の依頼を請けるにあたり、「『いままでに見たことのない新しい特急車両を』ということでお話をいただきました。特急のデザインはもちろん初めてですが、建築と一番違うのはいろいろな場所を走ることが出来ることだと思います。秩父の山の中や都心の街の中と、いろいろな風景の中を走る特急が、やわらかくその風景と共にあるようになれたら良いなと思いました。また、たくさんの方々がみんな思い思いにくつろげるリビングルームのような、今日もまた乗りたいなあと思うような特急になればと思っています」と、コメントを寄せています。
新型特急車両は2018年度より、8両×7編成で、総計56両が導入される予定。乗って楽しく見ても楽しい、この未来感あふれる車両がどのような技術で実現されるのか、興味が尽きないところです。
(沓澤真二)
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同じ仕様でデザイン違い。製作は近畿車輛です。