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6月7日に閉店を予定していた岩手県花巻市の老舗デパート「マルカン百貨店」に存続の可能性が浮上しました。地域活性化を手掛ける地元企業・花巻家守舎が運営引き継ぎを検討すると発表しました。
マルカン百貨店は建物の老朽化が著しく補修や建て替えも困難として、3月6日に閉店を発表。ネットではその味と雰囲気を懐かしみ、営業終了を惜しむ投稿が相次ぎました(関連記事)。
花巻家守舎は閉店のニュースを受け、自社が手掛けている「リノベーションまちづくり」でマルカン百貨店を運営することはできないかと考え、マルカン社長と会談。運営引き継ぎを検討することへの了承を得たとしています。
運営引き継ぎが決定したわけではなく、これから花巻家守舎が主体となり、5月末までに、今後10年間マルカン百貨店で営業を継続するために必要な全コストを上回る利益が得られるかを本格的に検討、算出します。「もしかすると『弊社でも営業継続は困難でした』と残念な報告をせざるを得ないことになるかもしれません」と、引き継ぎできない可能性があることも述べています。
同社は運営を引き継いだ場合に、6月7日に一度閉館し、耐震工事や各種設備・テナントの入れ替えを行うことや、6階の食堂は原則そのままの雰囲気とメニューを踏襲すること、その他の階は「直営」ではなく「テナント型」とすることなどを想定しています(今後の調査などにより変更の可能性あり)。
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