さいたま市内で配布されている、「さいたま市祖父母手帳」がよくできていると話題になっています。祖父母が孫や子ども(孫の両親)にどのように接すればよいのかや、今と昔の子育てにおける常識の変化などについて書かれています。
特に注目を集めているのが、「ここが変わった! 子育ての昔と今」というページ。“昔はおむつは早めに外したほうが良いとされていたが、今は子どもの発達に合わせてのんびり進めるようになった”など、祖父母世代から変化した子育てに関する知識がまとめられています。
公開後は、「両親に見せたい」という子育て世代からの声も多数上がっている様子。同手帳はさいたま市でしか配布されていませんが、さいたま市の公式サイトで電子手帳版とPDF版が公開されています。
この「さいたま市祖父母手帳」についてさいたま市ではどう思っているのか、話を聞いてみました。
まず、同手帳がネット上で評判になっていることについては、把握していたとのこと。実際にもらった人たちからの評判として、親世代からは「両親に直接言いにくいことが書かれていたよかった」、祖父母世代からは「親世代の子育てや、昔から変わった知識などについて知れてよかった」といった声が届いており、おおむね好評なようです。
内容については、他県でも同じような手帳を配布しているため、それらを参考にしたとのこと。今回Twitterで話題になったのはたまたま「さいたま市祖父母手帳」でしたが、全国で初めての試みというわけではなかったようです。また、同手帳を作ったきっかけについては、核家族や共働きの世帯が増えているため、祖父母世代にも子育ての担い手になってほしいという思いがあったとのこと。
また、2016年1月4日から配布を開始した「さいたま市祖父母手帳」ですが、評判になってからは全国でも配布して欲しいといった声が届いているそうです。しかし、さいたま市の税金で作成されていることや、子育てスポットなど埼玉限定の内容もあるため難しいとのこと。前述の通り電子手帳版とPDF版が公開されているので、そちらを見てほしいとのことでした。
子育てに関する知識の世代差は、祖父母と親で認識の違いからけんかになるケースもあるようです。なかなか納得としてもらえない場合は、電子書籍版を見てもらうとよいかもしれません。
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