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“レイバンスパム”がメールを標的に活動範囲を拡大 スロバキアのセキュリティ企業が警告

最近Twitterではあまり見ないと思ったら……。

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 2015年、TwitterをはじめにSNSで猛威を振るった“レイバンスパム”(関連記事)。当時は他人のアカウントを乗っ取り、「レイバンのサングラスを格安販売」といった内容のスパムを拡散するものでした。しかしスロバキアのセキュリティ企業、Esetの調査により、今春からスパムメールの形で世界的にまん延していることが判明しました。


スパムメール スパムメールの例(画像はEsetの運営サイトより)

 同社のアンチスパムソフトは、ここ数カ月で万単位のスパムメールを検出。世界的に発生しており、特にイギリス・日本・スペインでの事例が多かったそうです。


データ Esetの調査結果。4月下旬から5月にかけて、レイバンスパムが急増している(画像はEsetの運営サイトより)

 スパムの内容は、レイバンの正規取扱店ではないオンラインショップへユーザーを誘導するもの。これらのサイトは、以前は米ドルやユーロといった代表的な通貨で取引を行っていましたが、最近ではスウェーデンのクローナやスイスフランなど、流通する地域が限られた通貨にも対応しているとのこと。これは活動範囲が世界中に広がっていることを示しています。


偽サイト スパムの誘導先。幅広い国(通貨)に対応している(画像はEsetの運営サイトより)

 こういったサイトはSSLなどの暗号化を利用しておらず、むしろ利用者のクレジットカード情報を盗み取っている可能性があると、同社は指摘。さらに、格安販売をうたう怪しいメールが来たら、リンクや添付ファイルを開かないよう注意を喚起しています。

 なお、レイバンは2015年3月に「リンク先は正規取扱店ではない」と表明し、注意を呼びかけています(関連記事)。SNSでのスパムもなくなったわけではないので、怪しい文言にはご注意を。


(沓澤真二)


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