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2015年、TwitterをはじめにSNSで猛威を振るった“レイバンスパム”(関連記事)。当時は他人のアカウントを乗っ取り、「レイバンのサングラスを格安販売」といった内容のスパムを拡散するものでした。しかしスロバキアのセキュリティ企業、Esetの調査により、今春からスパムメールの形で世界的にまん延していることが判明しました。
同社のアンチスパムソフトは、ここ数カ月で万単位のスパムメールを検出。世界的に発生しており、特にイギリス・日本・スペインでの事例が多かったそうです。
スパムの内容は、レイバンの正規取扱店ではないオンラインショップへユーザーを誘導するもの。これらのサイトは、以前は米ドルやユーロといった代表的な通貨で取引を行っていましたが、最近ではスウェーデンのクローナやスイスフランなど、流通する地域が限られた通貨にも対応しているとのこと。これは活動範囲が世界中に広がっていることを示しています。
こういったサイトはSSLなどの暗号化を利用しておらず、むしろ利用者のクレジットカード情報を盗み取っている可能性があると、同社は指摘。さらに、格安販売をうたう怪しいメールが来たら、リンクや添付ファイルを開かないよう注意を喚起しています。
なお、レイバンは2015年3月に「リンク先は正規取扱店ではない」と表明し、注意を呼びかけています(関連記事)。SNSでのスパムもなくなったわけではないので、怪しい文言にはご注意を。
(沓澤真二)
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