8月8日に、「ポケモンGO」のアップデートが実施されました(関連記事)。新機能の追加や不具合の修正などが行われましたが、実は公式のアップデート情報に書かれていない非常に重要な改善が行われていました。それが、右下に表示される「かくれているポケモン」の部分。
以前は「近くにいるポケモン」という表示でしたが、なぜか名称が変更に。また、ポケモンの後ろに草の表示が増えたことから、「草が生えただけ」などといわれています。しかし、実際は名前が変わって草が生えただけではなく、「時間切れで消えたポケモンや距離の離れたポケモンの表示が消える」ようになりました。
分かる人には分かると思いますが、これは非常に影響の大きな改善です。
というのも、今までの「近くにいるポケモン」は、一度近づいてリストに表示されると、捕まえない限り表示されっぱなしになっていました。表示されてから長い距離を歩いてもうずっと遠くに行ってしまったポケモンも、時間切れで消えてしまったポケモンも、一度表示されると捕まえない限り表示されっぱなしだったのです。唯一表示をまともな状態にする方法は、アプリの再起動しかありませんでした。
この仕様(不具合?)のせいで、歩いていると常にリストはポケモンが9匹ギチギチに表示され、どれが本当に近くにいるポケモンなのか全く分からない状態でした。さらに、欲しいポケモンが表示されたので歩き回っていたら、実はもうとっくに時間切れで消えてしまっていたという体験をした方も多いはず。表示されていないポケモンとばっかり遭遇していたのも、おそらくこの表示が原因だったと思われます。
おかげで「『近くにいるポケモン』は全く参考にならない」と散々ないわれようでしたが、今回の更新でちゃんとポケモンの表示が“消える”ようになりました。現在の「かくれているポケモン」は、ちゃんと“使える”といってよいでしょう。
ただし、草の表示にも何か意味があるのではないかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。水辺に居るポケモンの背景が水になるようなことはなく、やっぱり草のまま。草は生えただけだった。将来的には、居る場所に合わせて背景を変えるつもりなのかもしれませんが。
また、ポケモンの表示が消えるのには、若干のタイムラグが発生する場合があるようです。あるポケモンが表示されてから結構な距離を歩いても表示されたままだったので、「もう近くにいないのでは?」と思いアプリを再起動してみたところ、表示から消えた事がありました。実際にはそのままもう少し歩いていれば自動的に表示も消えたのだろうと思われますが、たまに表示が長く残ってしまうことは覚えておいたほうがよさそうです。
なお、以前お伝えしたように、現在一部のユーザーを対象に、「かくれているポケモン」とは別に、居る位置をある程度絞り込めるヒント付きの「近くにいるポケモン」の表示機能のテストが行われています(関連記事)。ちゃんと使えるようになった「かくれているポケモン」と、新しい「近くにいるポケモン」があれば、今までよりもかなりポケモンが見つけやすくなるでしょう。
それ以外にも、不具合が残ったままだったAndroid版の「バッテリーセーバー」も、今回の更新で修正されていました(iOS版は一度機能自体が消え、今回で修正されたことが公式に記載されています)。地味なアップデートかと思われましたが、実際にはかなりの改善が施されていたようです。
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個別取材もさせてもらいました。