8月8日、世界最速(※)で「ポケモンGO」の全ポケモンを集めた米国人のニック・ジョンソンさんが来日し、記者会見を開催しました。通常のプレイで手に入れられる全145種のポケモンを世界旅行をしてまで集めたニック氏が語る、「ポケモンGO」プレイのコツとはいかに。
※公式記録ではないため、もっと早く全ポケモンを集めていた人がいた可能性もあります。
ニックさんは、7月21日の時点で米国に登場する全142種のポケモンをゲット。その後地域限定ポケモンが存在することを知り、旅行やホテルのオンライン予約業者エクスペディアのスポンサーのもと世界中を旅行。7月31日にパリでヨーロッパ限定の「バリヤード」、8月3日に香港でアジア限定の「カモネギ」、8月5日にオーストラリアでオセアニア限定の「ガルーラ」をゲットし「ポケモンマスター」となりました。
そして今回、ポケットモンスター発祥の地である、日本で世界旅行を終えるために来日したということです。
記者会見開始
記者会見では、「ポケモンのおかげで、普通ではなかなか行かないようなオシャレな場所などにも行けた。例えば、エッフェル塔の下の芝生で寝っ転がりながらポケモンを捕まえたり、シドニーのオペラハウスでポケモンを捕まえたり、日本では皇居付近でポケモンを捕まえている人たちの姿を見た」と世界旅行での体験と感想を語りました。特に、日本では親子連れや老人なども「ポケモンGO」をプレイしており、世界的に見ても幅広い層から支持されていると感じたそう。
また、8月7日から横浜みなとみらいエリアで開催されている、「ピカチュウ大量発生チュウ!」(関連記事)にも訪れました。子どもの頃に家族と日本へ来たことがあったとのことで、昔と様子が変わっているところを見て回るのはとても楽しかったそう。
今後「ポケモンGO」によって旅の在り方は変わっていくかという質問に対しては、はっきり「YES」と回答。人々がより積極的に旅に出て知らない街を探検してみようという気持ちになり、普通なら行かないようなところにも行くようになるのではないかと語りました。初めて行く場所でも「ポケモンGO」のコミュニティーができていることがあり、1人旅でも現地の人とすぐに触れ合えるのではないかとのことです。
コミュニティーは、移動中の飛行機内でFacebookなどのSNSを使って先に探しておきます。コミュニティーがあるとポケモンを探しやすく、友達ができたこともあるそう。地域限定ポケモンを探しに行く場合は、覚えておいたほうがよさそうです。
「ポケモンGO」を始めてからなにか変わった事はあるかという質問には、「体重が10ポンド(約4.5キロ)落ち、いろんな人に出会い友人ができた」と回答。また、一番苦労したポケモンは、地域限定の「バリヤード」と「ガルーラ」だったと語りました。
今後追加されて欲しい機能については、プレイヤー同士が一体になれるようなアイテムや機能が欲しいそうです。例えば、相互に連絡を取れるようにすることで、伝説のポケモンを皆で協力して捕まえられるようになればいいと語りました。また、トレーディング機能も望んでいるとのこと。
1日の平均プレイ時間は、約6〜8時間程度。会社勤務をしておりサボるわけにもいかないため、夕飯の後に恋人と歩き回っていました。達成間近になってからは、さらにもう少しプレイ時間を追加しました。世界にポケモンを取りに行くことについて、会社も宣伝になり利益につながるだろうということで応援してくれたそうです。
また、「ポケモンGO」は米国のナイアンティックが開発をしていますが、米国では多くの人が「日本のゲームである」と認識しているそうです。今後は同作の効果で、日本の文化やゲーム・漫画などが、今まで以上に注目されるようになるのではないかと語りました。さらに、今回は日本に短い間しか滞在できなかったため、いずれもっと長い時間を取ってまた来たいとも。
個別インタビュー
さらに、今回は個別インタビューの時間をとってもらえました。ポケモンマスター直伝、ポケモン集めの攻略法です。
まず、現在“足跡機能”が消え、「近くのポケモン」を見つけるのが難しくなってしまったことについて(関連記事)。ニックさんはこの“足跡機能”が使えていた時期からプレイしていたそうなのですが、やはり今は「近くのポケモン」にシルエットが表示されても見つけるのは困難になってしまったと語りました。しかし、同じデータを使っているナイアンティックの「Ingress」がヒントになることがあるそうで、同作の白いクリスタル(XMが密集しているところと思われる/関連記事)の周辺を探すと見つけられるかもしれないとのこと。「ポケGO」をプレイする場合は、「Ingress」もインストールしておいたほうが良いかもしれません。
また、課金アイテムについては、「ふかそうち」の購入を薦めていました。珍しいポケモンを集めるのには、最も効果的とのこと。逆に、トレーナーレベルに関しては、ハイパーボールを手に入れられるようになったら、頑張ってまで上げる必要はあまり感じなかったそうです。「ルアーモジュール」と「おこう」については、「ルアーモジュール」の方がやや効果的と感じたそう。
移動方法については、ニックさんはほぼ「歩き」でプレイしていました。ただし、それはニューヨークでは自転車での移動が危険なためで、環境によっては自転車やゆっくり走るバスを活用するのも良いのではと語りました。
最後に、「ポケモンGO」のプレイし過ぎで足を痛めたりしなかったか聞いてみました。すると、「足が痛くなったことはある。でも、常に体調に気を使い、自由に動ける機動力を身に付けるべきだ。そうじゃないと、ポケモンマスターとはいえないよ」とのカッコイイ返事が。ポケモンマスター……すごい!
本当はもっとたくさん質問をしたかったのですが、時間の関係でここまでとなってしまいました。ポケモンマスター直伝の攻略法、ぜひ活用したいものですね。
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ポケモンのいる位置をある程度推測できる機能でした。