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ジャイアントパンダが「絶滅危惧種」から「危急種」に 緊急度は1段階下がるもIUCNは今後の個体数減少を懸念
パンダが住む竹林地帯の減少が危ぐされており、森林保護なくしては再び減少に向かうとの予測。
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IUCN(国際自然保護連合)が、9月4日に最新版の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)を発表しました。今回の更新では、これまで「絶滅危惧種」に指定されていたジャイアントパンダが、緊急度の1段階低い「危急種」に変更。中国政府による保護活動の成果が認められました。
しかし今回の発表は、手放しで喜べるものではないようです。同連合は今後80年間の気候変動により、生息地である竹林地帯が35%減少するとの予測から、パンダが再び減ることを懸念。種を存続するには、森林保護の継続と、新たな脅威への対処が重要としています。
ほかには、密猟により減少し、個体数が5000を切ったヒガシゴリラが絶滅危惧種に。ハワイの在来植物が外来種に脅かされ、87%が絶滅の危機にひんしている現状も報告されています。レッドリストに記載された生物は8万2954種で、うち2万3928種が絶滅の危機にあるとのこと。世界的な動植物の危機を如実に示しています。
(沓澤真二)
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