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5月31日、スロベニアのポストイナ鍾乳洞にて、絶滅危惧種のホライモリがふ化しました。同種は産卵すること自体が10年に1度と、ごくまれなこと。公式サイトでは、赤ちゃんが卵の中でうごめく様子も動画で公開されています。
ホライモリはスロベニア近隣の、限られた地域の洞穴に分布する両生類。アホロートル(ウーパールーパー)のように幼形成熟することが特徴で、生涯エラを持ち水中で暮らします。洞穴への適応により目は退化しているものの、聴覚や嗅覚は鋭敏。近年の研究によると平均寿命は70年弱。最長で100年生きることもあり、長寿ゆえに産卵の機会も少ないようです。
地元に残る民間伝承では、ドラゴンの幼体とされるホライモリ。とても貴重な生物ですが、ポストイナ鍾乳洞では1月から多くの卵が生まれており、今後も多くの赤ちゃんが生まれるかもしれません。
(沓澤真二)
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