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「ら抜き」言葉が初の多数派に 文化庁の「国語に関する世論調査」

「見られる」より「見れる」。

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 文化庁が発表した「平成27年度『国語に関する世論調査』の結果の概要」によると、いわゆる「ら抜き」言葉を使う人が多数派になりました。調査を始めた1995年以来、初めてのことです。


ら抜き 赤く色を付けた部分が「ら抜き」言葉で多数派になっている

 同調査は例文を示し、普段使うのは「ら抜き」の言葉か、「ら抜き」していない言葉かを選択してもらう形式。その結果、

  • 今年は初日の出が(見られた・見れた)
  • 早く(出られる?・出れる?)

 という2つの例文で、「見れた」「出れる」の「ら抜き」言葉を選んだ人の方がわずかに上回りました。一方、

  • こんなにたくさんは(食べられない・食べれない)
  • 朝5時に(来られますか・来れますか)
  • 彼が来るなんて(考えられない・考えれない)

 という3つの例文では、「ら抜き」ではない文章を選んだ人が多数派となっています。


年齢別 過去との比較と年齢別

 年齢別で見ると、若い年代ほど「ら抜き」言葉を使用している傾向があります。特に「見られた・見れた」は16〜19歳は76.2%が「見れた」を使用しているのに対し、70歳以上で「見れた」を使用している人は30.6%と激減します。

 なお、共通語において「ら抜き」言葉は誤りとされており、新聞などでもほとんど用いられていません。

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