自称プロの真田幸村ファン、みかめです。
NHK大河ドラマ『真田丸』振り返り4コマ、今回は第38話の「昌幸」から。
覚悟していたものの……やっぱり辛い、「昌幸ロス」。
幾度となく主家を替え、「表裏比興」といわれた昌幸。しかしそれは主家を失った武士が生き抜くための苦肉の策でした。どんなに頭を下げようとも心までは開け渡さない。昌幸にとって仕えるべきはただ一人、信玄公だったのですね。思えばどんな策を練っているときも、昌幸が望んでいたのは「甲斐」「信濃」。信繁へ伝えた軍略も「人は城、人は石垣」と説いた信玄のそれでした。天下でも名声でもなく、ひたすら純粋に信玄公に憧れ、信玄公に忠義を尽くし続けた昌幸。迎えに来てくれた主君とともに、またあの世でひと暴れするのでしょうか。
ところで、今回亡くなったのは昌幸だけではありません。ナレ死した本多忠勝、加藤清正、そして北条氏直の菩提を弔うために高野山へ向かっていた板部岡江雪斎もこの後すぐ亡くなります。第一線で活躍していた者が1人、また1人と消えてゆく……寂しさも募る回でしたね。
そして次世代の象徴たる豊臣秀頼。生まれながらのプリンスは、秀吉のように「能ある鷹は爪を隠す」ことができませんでした! 二条城の会見で秀頼を脅威と感じた家康。豊臣廃除へと動き出します。
さて、我らが主人公、信繁は……昌幸に「幸」の字を託されたはいいものの、まだ「幸村」には至っていないご様子。真田家の伝統を、そして断腸の思いで幸を捨てた兄の覚悟を背負い、いよいよ物語は佳境に……っと、その前に、どうやらギャグ回、挟みそうですね(笑)
さて、今回取り上げる書籍は「九度山秘録: 信玄、昌幸、そして稚児」です。
真田昌幸を主人公にした歴史小説の中でも異彩を放つ本書。昌幸と稚児、そして小姓時代の昌幸と信玄、ふたつの時代が交差する物語です。処女作「劉邦の宦官」や、男色をテーマにしたコラムが人気の作者が描く、戦国武将たちの絆の物語。昌幸ロスの隙間にいかがでしょうか?
「真田丸」振り返り4コマは毎週火曜日更新する予定です。次回もどうぞお楽しみに!
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