10月12日7時、京都市の鴨川で撮影されたとんでもない写真がTwitterに投稿され騒然となりました。川の中に机とイスが設置されており、そこで就職面接らしきものが行われているのです。なんだこれやべぇ、ブラック企業もとうとうここまで来たのか。圧迫面接の次は流水面接とは恐ろしい……。
あまりにも衝撃的な写真だったため、ネット上では「どういう流れでこんな面接が行われることになったんだ」「こんな面接する企業なんてまともじゃない」「寒そう」「人に化けたカワウソかな」「鴨川は人を狂わせる」「どうしてこうなった」「拷問かよ」など、さまざまな声があがりました。
一体何がどうなって、こんな面接が行われることになったのでしょうか。この面接の当事者であるYosYosYさん(@umisaaan)に話を聞くことができました。
まず、これは本当の面接ではなく、写真の撮影のために行われたものだったそうです。よかった、鴨川でエクストリーム流水面接を実行した頭のおかしい企業は存在しなかったんだ……。
映っているのは京都造形芸術大学の学生で、毎年大学で配布している「就活手帳」に使う写真の撮影をしていました。写真には、“周りに流されず就活をしよう”というテーマが込められています。就活をしていくなかで、周りの意見に流されて本当にしたいことや本当の自分が流されてしまわないようにというメッセージを込め、川という流れ続けている環境の中で面接している構図で撮影をしました。
この就活手帳は、大学のキャリアデザインセンターから発行されているもの。数年前からCHIMASKIというデザイン会社が協力して作成するようになり、同社を通じて間接的に学生がアイデアを出したり、撮影に関わったりしています。撮影機材はほとんどがCHIMASKIから借りたもので、大学から借りたものや、個人で用意したものも一部あるそう。
撮影メンバーは全部で6人で、内2人はモデルとして声をかけた学生。カメラマンはCHIMASKIの人間、あとの3人は共に制作や撮影を行うデザインチームとして活動しているメンバーです。写真のアイデアは、デザインチームで話し合って決まりました。当日は朝の5時から準備を始め、撮影時間は6時半〜7時半の1時間程度。
橋の上で撮影している人がいることには気がついていたそうですが、注目されることは承知のうえだったので特に意識はしていなかったそう。第三者の撮影した写真がネット上で話題になったことについては、「みんながこの写真を見て、プラスでもマイナスでも興味を引ける写真が撮れた、ということはとてもうれしく思っています! ただここまで話題になるとは思っていなかったのでSNSの速さと怖さを再確認しました」と語りました。
また、写真自体はもともとメイキング映像をネットにあげる予定はあったそうですが、紙面で使おうとしているもの以外はそこまで気にしていなかったとのこと。本来なら、ここまで多くの人の目に触れることなく終わるはずの光景だったのかもしれません。
何とも衝撃的な光景ですが、事情が分かると面白い風刺写真ですね。インパクトのある1枚が撮れたのではないでしょうか。
画像提供:YosYosYさん(@umisaaan)
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