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帝国データバンクは11月24日、アニメ「AIKa」「ストラトス・フォー」「君が望む永遠」などで知られるアニメ制作会社スタジオ・ファンタジアが、11月16日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けたことを発表しました。負債額は債権者約50人に対しおよそ1億9000万円。
スタジオ・ファンタジアは1983年10月に設立され、「プロジェクトA子」「AIKa」といったOVA(オリジナルビデオアニメ)を80年代から00年代にかけて数多く制作。「ナジカ電撃作戦」「奏光のストレイン」などのテレビアニメの他、原作から映像化までを手掛けたオリジナルアニメも多数制作しており、制作管理収入やコミックス化、海外版の販売などで、2006年には年収入高約3億8400万円を計上していました。
また、下請け制作としてもさまざまなアニメに参加。劇場アニメでは「猫の恩返し」「茄子 アンダルシアの夏 」などにも参加していました。しかし、近年アニメ制作業界の厳しい環境が続く中で業績は下降し、得意先からの受注も低迷。2015年9月期の年収入高は約1億円に減少しており、今回の措置が決定しました。なお、既にスタジオの公式サイトは閉鎖されています。
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負債は約5億4446万円。10月1日には自己破産申請の準備に入っていました。