埼玉県行田市にある「古代蓮の里」に、ドラゴンクエストに登場する「キングスライム」と「スライム」が出現し、人々を驚かせています。
実はこれは、わらで作られた「わらアート」。夏に話題となった“初代ドラクエ”をテーマに制作した「田んぼアート」(関連記事)の稲を刈り取ったわらで作られています。その大きさはキングスライムで高さ9.3メートル・幅8.8メートル、隣のスライムも高さ2メートル・幅2.1メートルという大きさ。でかすぎ。
なぜ、このような巨大なわらアートを製作するに至ったのか、市の担当者に聞いてみました。
―― どういうきっかけで、いつ頃からやりだしたのでしょうか
わらアートは市政施行65年目を記念した事業として、田んぼアート後のわらの利用としてはじめました。今年度のスライム・キングスライムで3年目・3回目です。ちなみに、行田市の田んぼアートは2015年にはギネス認定されており、今回のドラクエで9回目となります。
―― 今年で3回目とのことですが、恒例行事なのでしょうか
はい。わらアート、田んぼアートとも恒例行事になりました。
―― わらアートに使用したわらは、その後どうなるのでしょう
開催後は公園内の敷わらなどに使います。
記念事業がわらアート制作の発端だったんですね。今回の制作について聞いたところ、キングスライムは、木で骨組みを組み、竹と塩ビパイプでへこみづらくなるようフレームを作り、わらを取り付けているのだそう。なんと使われたわらは1トン! あまりに巨大なため、本体と王冠は別々に作り、王冠の部分はクレーンで吊って合体させたといいます。
また、スライムは3体制作され、キングスライムと同様に木で骨組みを組み竹でフレームを組んでいるのだそう。わらは1体につき100kgを使用。夜はライトアップしており、スライム(青)、スライムベス(オレンジ)、メタルスライム(ホワイト)を表現しているそうです。
ちなみに、わらアート元年・市政65周年にあたる2014年の田んぼアートのテーマは「古(いにしえ)の行田」。わらアートは、古代の生物ということで「マンモス」と、田んぼアートの図柄でもある行田市で出土した「旗の付いた馬形埴輪(はにわ)」を制作。テーマの連動性は当初から意識しているそうです。
翌2015年の田んぼアートのテーマは、「未来へつなぐ古(いにしえ)の軌跡」。わらアートは、古代の生物「ステゴザウルス」と市内の公園に設置されている「蒸気機関車」を原寸大のスケールで制作しています。
今回注目のスライムとキングスライムのわらアートは、「古代蓮の里」の公園に設置されており、2017年3月26日までの期間中無休・無料で見ることができます。また、「キングスライム」は日中、懐にある入口から中に入って内側を見ることができ、観覧者に好評とのこと。興味ある方は、圧巻のスライム・キングスライムを見に行ってはいかがでしょう。
なお、古代蓮会館は別途有料(大人400円、子供200円)。休館日は不定休ですが「古代蓮の里のサイト」にて確認できます(わらアートは2017年3月26日までの期間中無料)。
画像提供:行田市商工観光課
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