小島よしおさんら起用の「レゴバットマン ザ・ムービー」吹替版撤回を求めるネット署名 映画ポスターには「そんなのカンケイねー!」
「話題先行の浅はかな配役」「映画の世界に入り込めなくなってしまう」と批判。
4月1日から劇場公開される映画「レゴバットマン ザ・ムービー」に対し、その吹替版のキャストを撤回するよう求めるネット署名が「Change.org」上で行なわれています。
同作では芸人の小島よしおさんらが起用されることが明らかになっており、ポスターにも小島さんのギャグ「そんなのカンケイねー!」と記載。これらにより「映画の世界に入り込めなくなってしまう」ことを懸念したもの。
「レゴバットマン ザ・ムービー」は2月3日、小島よしおさん(ロビン役)、おかずクラブのオカリナさん(市長役)、ゆいPさん(ポイズン・アイビー役)が吹替版の声優を務めることを発表。予告編のロビン役には小島さんではなく、数多くの吹替作品に出演している声優・小野塚貴志さんが起用されていました。公式サイト上のストーリー紹介などには「そんなのカンケイねーわがままヒーロー、我らのバットマン!」といった具合に小島さんのギャグが使われており、人気芸人の起用が同作のプロモーションに深く関わっていることが伺えます。
映画ライター・ヒナタカさんが立ち上げたネット署名は、このような方針を「作品自体を貶める」「バットマンシリーズのファンへの裏切り」としたうえで、キャストの変更を求める内容。ヒナタカさんは、音声で「いつものテレビで見ているあの芸人」と想像してしまい、作品に集中できない可能性があること、子ども向けの作品のため、字幕版の上映が少ないことが予想されることなどをその理由として掲げています。なお、批判の対象は起用された芸人らではなく、「話題先行の浅はかな配役をした担当者」だとしています。
ネット署名は賛同者1000人を目標に2月4日ごろから開始され、700を超える署名を獲得。芸能人ではなく、本業の声優を起用した再録を求める嘆願書として、ワーナーブラザースジャパンに提出される予定です。
(マッハ・キショ松)
4月7日追記
4月5日、立ち上げ人・ヒナタカさんの意向によって上記のネット署名ページは削除されました。理由についてヒナタカさんは以下のように説明しています。
「当初の目的は達成できたと判断し、『レゴバットマン ザ・ムービー』吹替問題のキャンペーンページを削除いたしました。ネガティブなイメージを拡散させるつもりはなかったのですが、このキャンペーンのために不快な思いをさせてしまった方々にお詫びを申し上げます。賛同者の方には、メッセージを送らせていただきました。
(実際の映画ではそれほど気にならないという意見が多いとはいえ)本編のセリフに、映画と関係のない芸人さんさんの持ちギャグを入れ込むなどの、DCコミックやバットマンファンに不誠実な事前の報道、宣伝は繰り返してほしくないと切実に思っております。
『レゴバットマン ザ・ムービー』は、本当に素晴らしい作品でした。1人でも多くの人に見てほしい映画です。これからは同作品についてポジティブな評価を広められるように務めます。」
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