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開催中止で混乱の「グルメンピック」の大東物産、破産 出店料はまだ返金されず
開催1カ月前で中止を発表したグルメイベントの運営企業。20万円からの出店料を各店舗に返金しないまま、破産決定となりました。
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開催1カ月前に急きょ中止が発表されたイベント「グルメンピック2017」を運営している大東物産(社長:中井冬樹氏)が、2月20日に東京地裁より破産開始決定を受けました。東京商工リサーチによると、負債額は現在調査中。イベントへの出店予定者に取材したところ、入金済みの出店料を返金してもらった店舗は現時点で一軒もないといいます。
大東物産は2016年7月、「東京オリンピックに向け、日本・全国各地のグルメを世界に発信していくこと」をスローガンにした「グルメンピック」の開催事業をスタート。2017年2月に東京で10日間、大阪で8日間開催予定で飲食店の募集を開始し、出店料を20万円から受け付けていました。
しかし1月17日に急きょ開催の延期を発表。会場施工や運営などの請負会社が急にキャンセルしたことを理由とし、2月末までに出店料を返金すると公表していましたが、大東物産や実行委員会と連絡が取りづらい状況が続き、入金済みの出店者とトラブルが発生していました(関連記事)。中には出店予定者同士で「被害者の会」を結束し、刑事告訴、民事訴訟に向けて準備を進めている人もいました。
出店料20万円を入金していた「丼の達人」の店主・野田将允さんに取材したところ、出店料は1カ月以上たった今も返金されていないとのこと。周囲の出店予定者でも返されているところはまだ一軒もないそうです。今回の突然の破産決定後、返金の約束はどのようになるのか注目されます。
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