Jリーグ中継で障害相次ぐ「DAZN」、CEOが謝罪声明 視聴者への対応は今後発表
トラブルの原因は「配信映像へ方式変換するプラットフォームにあるスケジューリングシステムの構築誤差」?
今季からJリーグ全試合のライブ配信を行うとしていた「DAZN」に、2月25日のJ1開幕戦から2日連続でトラブルが発生した件で、2月27日に「DAZN」のCEOが謝罪した。
Perform Groupが運営を行うDAZNはスポーツのライブストリーミングサービス。25日からJリーグの一部の試合で配信映像に乱れが発生したほか、26日には「ガンバ大阪 対 ヴァンフォーレ甲府」の試合が開始時間の17時を過ぎても視聴できないという問題が発生した。また同日22時50分からはJ2リーグ全試合の見逃し配信が視聴できない状態であったことも発覚しているという。
これを受けて「DAZN」公式Twitterは「ファンの皆さまに好きなスポーツをお届けできない時間が生じてしまい、ご不便とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。今後更なる改善に取り組んでまいります」と26日中に謝罪。
さらにJリーグの公式サイトにも、「2/26に開催した試合におけるDAZNでの配信に問題が発生しました。ご不便とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます」と告知が掲示されたほか、Jリーグ公式YouTubeチャンネルでフルマッチの試合映像を無料公開するという異例の措置が取られた。
一夜明けた27日、「DAZN」側は「配信映像へ方式変換するプラットフォームにあるスケジューリングシステムの構築誤差が起因した」ことがトラブルの原因と予測。プラットフォームで障害の対処を試みるも非常に珍しい事象であったため復旧に時間を要したとして、中継制作による障害ではないことを強調した。
「配信映像へ方式変換するプラットフォームにあるスケジューリングシステムの構築誤差」が何を指すのかについて、ねとらぼ編集部が問い合わせたところ「現時点ではリリースに出ている情報が全てであり、詳細については追って連絡したい」とのこと。また今回のトラブルに関する視聴者へのフォローについても「詳細が決まり次第、あらためては発表する」とのことだった。
なおトラブルに関して「DAZN」のCEO、ジェームズ・ラシュトン氏は「昨日、Jリーグのライブ配信において重大な問題が発生しました。視聴することができなかった全てのファン・サポーターに心よりお詫び申し上げます。本来我々がJリーグを愛する皆さまに届けたかったものとは異なった結果になったことで、ファン・サポーターの皆さまに大変不快な思いをさせてしまったことは、私にとっても受け入れがたいことであります。まずは、原因の徹底究明と今後の改善に全力を尽くすことで、今後このような事態が起こらないように取り組んでまいります」と謝罪している。
(Kikka)
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