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プールの水は約0.01%が尿 カナダの大学のガチ調査で嫌な事実が判明
「プールでの運動による効果は尿がもたらす健康リスクを上回る」と強調し、プールから人を遠ざける意図はないと述べています。
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「公共プールの水にはもれなく尿が混じっている」という嫌な事実が、カナダのアルバータ大学の研究によって判明してしまいました。こっそりするのやめようよ……堂々とされても困るけど。
調査においては、プールの水に含まれた合成甘味料・アセスルファムカリウム(ACE)を計測。ACEは安定性が高くほとんどが尿とともに排泄されるため、尿の痕跡を調べるうえで最適なのだそうです。研究者は第1段階として、カナダの2都市にある29のプールを調査。その結果、すべてのサンプルからACEが検出されました。おお、もう……。
続いて、83万リットルの大きなプールと42万リットルの小さなプール、2つに絞って3週間に渡る調査を実施。その間、前者には75リットル、後者には30リットルの尿がスイマーから排泄されたとの分析結果が示されました。割合でいうと0.01%以下ですが、何十リットルもの尿がプール全体に拡散していると考えると、気分のいいものではありません。
上図は調査日ごとのACE濃度を示す(緑は大きいプール、赤は小さいプール、青は水道水)。下図は3週間の平均。これらの結果から、研究者はプールに投入された尿の総量を計算している(画像はEnvironmental Science&Technology Lettersに投稿された論文より)
研究者は、尿の大部分は排泄の過程で滅菌されているものの、健康リスクをもたらす可能性があると説明。プールの消毒剤と反応してトリクロロアミンなる刺激物を形成し、目のかゆみやぜんそくなどを引き起こすことが懸念されています。
しかしこの研究はプールや消毒剤を否定するものではなく、プールでの運動による効果は尿がもたらすリスクを上回ると強調。主なメッセージは公衆衛生に関することとし、最後に「プールでおしっこしないでください」と付け加えています。
(沓澤真二)
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