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男性の自慰行為に罰金100ドルを科すという法案が、アメリカのテキサス州議会で提出されました。
提案者は州下院のジェシカ・ファラー議員。「女性器あるいは医療機関の外での射精には100ドル(1万円超)の罰金を科す。これは生まれる前の子どもに対し不利益になり、命の尊厳を守れない行為と見なされる」と法案には記され、他にもパイプカット手術やバイアグラの処方を受ける場合に24時間の義務づける条項が含まれています。
あまり現実的には見えない法案ですが、ファラー議員自身もこの法案は「風刺」としています。テキサス州は女性の人工妊娠中絶に対する規制が厳しく、それに対する皮肉として提出された法案とのこと。「法案HB 4260は風刺だが、現在の女性の医療についての規制にはおもしろいことは何もない」「テキサス州の女性が直面している州の法律や制約を鏡に映したもの」
例えばテキサス州では、中絶手術を受けようとする女性はその前に超音波検査を受けなければならないとしています。ファラー議員はこれが「女性の心を乱す」と地元紙Texas Tribuneにコメント。また今会期に、中絶手術を受けた女性と手術を行った医師を殺人罪とする法案なども議会に提出されており、同議員はそれを批判しています。
法案HB 4260は通過しないであろうということは同議員も分かっており、法案の提出によって少なくとも今会期に優先するべき議題について議論が深まることを期待していると同紙に語っています。
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