1980年代の代表的なOVA作品「メガゾーン23」の新作が製作進行中であると、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で発表されました。同サイトでは“メガゾーン23ワールド 完全新作プロジェクト”として「メガゾーン23 (サイ)(仮)」の製作費を募集中です。
「メガゾーン23」は1985年に発売されたOVA作品で、人気作「超時空要塞マクロス」の主要スタッフが参加したことで話題に。「マクロス」のメカや美少女といった要素に加えて、緻密に描かれた80年代東京の舞台が実は宇宙移民船「メガゾーン」だったと発覚する展開は、世相を反映したSF設定として今なお高い評価を得ています。主なシリーズ作品として1作目の直接の続編にあたる「PART II 秘密く・だ・さ・い」(1986年)と、舞台・キャラクターを新たにした「III」(1989年)が存在。新作「メガゾーン23 XI」は2作目までと同一時間軸の別の宇宙船「MZ11」が舞台となるようです。
「MZ11」は2020年ごろの日本を思わせる街並みとなる予定で、主人公は中学2年生の女の子「さくら」。歌が好きなさくらがボーカルデュオを組んでいるネット上の友人「イヴ」に初めて会う約束をした秋葉原で、レジスタンスの戦闘に巻き込まれてしまうという展開。CAMPFIREではキャラクターやメカの原案イラストが公開中です。同シリーズは作品ごとにキャラクターデザイナーが変わることも特徴で、今作ではキャラクターデザインに小美野雅彦さん、メインヒロインデザインに渡辺明夫さんが参加します。なお、「バーチャルキャラクターデザイン」の担当者は未発表。「イヴ」のキャラクターデザイナーとして唯一シリーズを通して携わってきた美樹本晴彦さんの続投はあるのでしょうか。
クラウドファンディングの目標額は1000万円。目標額を下回っても金額がファンディングされるAll-In方式で、集まった資金で5分程度のパイロットフィルムが制作予定。パイロットフィルムはテレビシリーズ化のために必要なスポンサー集めに利用されます。
「メガゾーン23 XI」は、アニメーション制作を手がけるAICの設立35周年企画の第3弾として発表されており、合わせて第1弾企画「メガゾーン23sin(仮)※リメイク版」と第2弾「砂沙美14(仮)」の企画も発表されています。第1弾、第2弾の詳細については未発表ですが、「メガゾーン23sin」は「※リメイク版」とされていることから初代「メガゾーン23」のリメイク版、「砂沙美14」は「砂沙美☆魔法少女クラブ」の関連作になるものと思われます。
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