ここ数年、ダイエットをしている人達から「糖質制限」「炭水化物抜きダイエット」という言葉をよく耳にします。「脂質」に加え、太る原因を「糖質や炭水化物の摂取」であるとし、徹底的に食事での摂取を我慢する手法です。「結果にコミットする」のCMで有名なプライベートジムが、徹底的にこれらを制限していることも有名ですね。
すっかり嫌われ者と化した糖質・炭水化物。しかし、本当にそれでいいのでしょうか?
「おいしいものは、脂肪と糖でできている」とはよく言ったもので、脂質や糖質をたくさん含む高カロリーな食品にはおいしいものが多く、我慢し続ければ毎日がきっとつまらなくなってしまうでしょう。
ちなみに「カロリー」とは水1gを1度上昇させるのに必要な熱量のことで、栄養学的には食品の持つエネルギー量を表しています。1gあたりのカロリー数は脂質が9kcal、糖質は4kcalで脂質のほうがカロリーが高いのは皆さんのイメージと一致すると思います。
さて、ここまで「糖質」「炭水化物」とダイエットに関心のある人がよく聞くワードが並びましたが、続いてその違いを簡単に解説していきます。
糖質と炭水化物の違いとは?
糖質と炭水化物はどう違うのでしょうか。答えは単純で、「糖質と食物繊維」を合わせて「炭水化物」と呼びます。
痩せるには脂質を減らすのが第一ですが、もともとたくさん摂取するものではないので減らす余地があまりありません。そこで憎しみの矛先が、1日3食ほぼ摂取するご飯やパンなどの炭水化物≒糖質に向いたというわけですね。
ちなみに日本人が主食としてよく食べるご飯やパン等の中では、同じグラム数でもパンに含まれる糖質が多いのはご存じでしたか? 糖質制限をしている人はパンは控えたほうがいいでしょう。
じゃあ糖質って、悪者なの?
しかしながら、炭水化物マシマシで日々食いつないでいるお金のない筆者としては、糖質くんの肩をもってあげたいところです。本当に糖質は悪者で、減らせば減らすほどいいものなのでしょうか?
糖質が消化されて生じるブドウ糖は、脳が活動するためのエネルギー源となります。また、エネルギーとして使えるようになるスピードも脂肪より早いという長所があります。糖質を減らすと脳が十分に働いてくれず、身体も動かしたいときに動いてくれない可能性があります。特に朝食では糖質を適度に摂ったほうがいいでしょう。
何事もほどほどが肝心で、太った責任を糖質だけに押し付けず、バランスの良い食事と適度な運動を心掛けましょう。
食事はおいしいのが何より。今日も僕は、せっかくだからカロリーが高い方を選びます。
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