宮崎駿“最後の長編アニメ”の制作スタッフ、ジブリが募集 「作るに値する題材を見出した」

「昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました」と、長編アニメ制作の理由も。

[ねとらぼ]

　スタジオジブリは5月19日、宮崎駿監督の新作長編アニメーション映画の制作スタッフを募集し始めました。「年齢的には、今度こそ、本当に最後の監督作品になるでしょう」としており、契約期間は3年間、動画と背景美術をそれぞれ若干数募っています。

募集告知ページ

　宮崎監督は2013年「風立ちぬ」公開直後、長編アニメからの引退を発表（関連記事）。その後三鷹の森ジブリ美術館のための短編映画「毛虫のボロ」を完成させましたが、「一方、この間、昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました」とのこと。「『引退撤回』を決断し、長編アニメーション映画の制作を決めました。作るに値する題材を見出したからにほかなりません」と制作理由を説明しています。

宮崎駿監督最後の長編アニメとされていた映画「風立ちぬ」

引退会見時の宮崎駿監督

　募集対象は18歳以上、性別・国籍不問（制作に必要な日本語力は必要）。新しく手描きで描きおこした提出作品2枚も必要で、応募締切は7月20日必着となっています。詳細はジブリ公式サイトで公開中。「この映画制作完遂のために、若い力を貸して下さい」と告知しています。