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美容整形情報サイト「ニコリー」が、全記事の非公開化を発表しました。理由は、掲載内容に多数の間違いがあると美容医師から指摘を受け、再度の見直しに時間を要するためとしています。
同サイトは「医師監修」を掲げ、美容整形に関する記事を多数公開していました。しかし6月10日、渋谷高野美容医院の高野洋一院長が、誤りのある数件の事例をブログで紹介。過去に指摘した部分こそ修正されたものの、記事全体を見直しての再構築や関連記事の修正はなされず、結果的に多くの間違いが残っているといいます。
高野院長は同サイトの設立当初に、運営者から請われて監修に協力していました。受諾の際に記事の中立性を保つ約束をしたものの、その後参画医師が増えるにつれて内容に不備のある記事が増えていったそうです。そしてこうした実情から、「(ニコリー運営は)医学知識という専門性の高い記事を量産できる体制ではない」と批判し、サイトの閉鎖を求めていました。
ニコリーは指摘された点について、「情報への指摘」を「記事への指摘」と限定してとらえ、同様の内容が含まれている可能性のある他記事を確認しなかったことが原因であるとコメント。今後は制作フローの改善や、事実確認の徹底をすると表明しています。なお、非公開化された記事は再確認や再監修など必要な措置をしたうえで、順次再公開するとのこと。
(沓澤真二)
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