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リクルート、キュレーションメディア「ギャザリー」終了を発表 「一次権利者の権利保護を図ることが困難」
キュレーションメディア騒動の影響で約1万6000記事を非公開にしていました。
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リクルートライフスタイルが運営していた、キュレーションメディア「ギャザリー」が、5月31日でサービスを終了すると発表しました。サイトでは終了の理由について、「今後事業として持続的に成長させていくことは難しい」「一次権利者の権利保護を十分に図ることが、現状においては困難」と説明しています。
「ギャザリー」は2014年9月にオープン。「リアルな生活を充実させる、ライフスタイル領域特化型キュレーションメディア」をうたい、飲食や美容、ファッションといった分野を中心に、有名ブロガーや美容師、食べ歩き集団といった“キュレーター”たちがさまざまな記事を投稿していました。
しかし2016年末、DeNAの「WELQ」をはじめとする“キュレーションメディア”が問題視されるようになると、ギャザリーも当時掲載されていた約6万記事のうち、約1万6000件を非公開に(関連記事)。その後も「今後はより厳しい基準で精査する」としてサイト運営は続けていましたが、今回、継続的な成長が難しいことと、一次権利者の権利保護が困難との理由から、閉鎖の流れとなりました。
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