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気象庁は7月19日、九州北部地方で5日から6日にかけて発生した豪雨について、「平成29年7月九州北部豪雨」と命名したことを発表しました。豪雨の命名は「平成27年9月関東・東北豪雨」以来となる約2年ぶりです。
平成29年7月九州北部豪雨は、対馬海峡付近に停滞した梅雨前線に暖かく非常に湿った空気が流れ込んだ影響で発生し、福岡県朝倉市で660ミリ、大分県日田市日田で500ミリなど記録的大雨を観測。現時点での人的被害は、福岡県で死者31人、行方不明7人、大分県で死者3人。建物被害は床下・床上浸水を中心に、両県合わせて760件となっています。
気象庁は豪雨の命名について、「顕著な被害(損壊家屋等1000棟程度以上、浸水家屋1万棟程度以上など)が起きた場合」と考え方を示しており、今回の災害は目安に達していません。しかし「豪雨災害の場合は被害が広域にわたる場合が多いので、あらかじめ画一的に名称の付け方を定めることが難しいことから、被害の広がり等に応じてその都度適切に判断している」とも明示しており、今回の被害規模の大きさから命名を決めたとしています。
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