「松戸駅のみなさん。もし突然ゾンビが現れても、イトーヨーカドーは安全です」――そんなJR松戸駅ホームに設置されていた警備会社の広告がユニークだと注目を集めています。ただ、24日朝時点で残念ながら広告は撤去済みとのこと。
話題になっていたのはセブン&アイホールディングスグループの「ヨーク警備」が掲示していた広告。同じグループ企業である「イトーヨーカドー」の警備を担当していることから、仮にゾンビが現れたとしてもイトーヨーカドーの店内であればヨーク警備が安全を保証するというユニークなものでした。
8月22日の正午ごろ、Twitterユーザーが「なにこの広告…」と写真付きで投稿したところ、そのインパクトからツイートは瞬く間に拡散。「なぜ松戸にゾンビが……?」と困惑気味なツイートが多く寄せられました。しかしゾンビが大量発生した際、逃亡先にショッピングモール(≒イトーヨーカドー?)を選ぶのはゾンビ映画でよく見る光景。Twitterではこうした「ゾンビあるある」に絡めて、「イトーヨーカドーでゾンビ対策となる武器も売っているのでは」「重装備の警備員が真っ先に感染して出てくる」といったネタツイートも多く投稿されていました。
ねとらぼ編集部では23日、撤去される前にヨーク警備への取材で「ゾンビが現れた場合に備えてどのような訓練を行っているのか」「走るゾンビに対してはどのような対処を考えているか」「御社にとってゾンビとは?」といった質問をぶつけるつもりでしたが、担当者は残念ながらノーコメント。どうやら取材を申し込んでいる裏で撤去作業が粛々と進んでいたようです。
Jタウンネットによると、電話やメールなどで否定的な声も寄せられたことから、ヨーク警備社内で問題となり、広告撤去につながったとのこと。ねとらぼでは24日、再度取材を試みましたが、やはりゾンビについてコメントは得られませんでした。
ヨーク警備は寄せられた批判意見の具体的な内容を明かしていませんが、Jタウンの記事では例として、ネット上で「松戸は治安が悪いと言っているのかなどと疑問を呈する」書き込みもあったと紹介しています。しかしゾンビの発生は治安の良しあしに左右されるものではないので、やはりいざというときのため正しいゾンビ知識を身につけておくことが大切そうです。
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