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旧日本海軍の潜水艦「伊58」を特定するための調査プロジェクトは、8月22日〜8月26日未明まで無人潜水機による長崎県・五島列島沖の海底調査を実施。その結果、水深約200メートルの海底に沈む潜水艦は「伊58が有力」とされました。
東京大学の浦環名誉教授らによる調査チームは、今年5月よりクラウドファンディングで調査のための支援を募集(関連記事)し、8月に見事目標金額の500万円を達成。そして8月22日午前8時頃からニコニコ生放送で、海底調査の様子を生中継していました。
約93時間にわたる放送では、音波探知機であらかじめ捉えていた、戦後GHQによって処分された24隻の潜水艦に無人潜水機で近づいて調査。すると、船底を上にして横たわっていた潜水艦(No.1)が、何度か撮影場所を変え調べることで「伊58とみられる潜水艦」といわれるまでに。
現時点ではあくまで有力ということで、詳細な情報は検証後に正式発表される予定です。
また、その大きさから「伊58」またはその同形艦であると推測されていた“海底に垂直に突き刺さった潜水艦(No.25)”は、「伊47」と特定されました。他にもいくつかの潜水艦が今回の調査によって特定されています。
生中継の様子はニコニコ生放送からタイムシフトで誰でも確認でき、潜水艦の沈没地図や伊58の図面なども同ページで公開されています。
(宮原れい)
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