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米重巡洋艦「インディアナポリス」の残がい、MS創業者アレン氏が発見

アレン氏は2015年に日本の戦艦「武蔵」を発見しています。

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 第2次世界大戦中に沈没した米国の重巡洋艦「インディアナポリス」の残がいを、Microsoft創業者のポール・アレン氏が発見しました。同氏は2015年に日本の戦艦「武蔵」を発見しています(関連記事)。

重巡洋艦 インディアナポリス
発見された錨

 インディアナポリスは1945年7月30日、米カリフォルニアからテニアン島へ原爆「リトルボーイ」の部品を運ぶ秘密任務を終えたあと、グアムからレイテへ向かう途中で潜水艦「伊58」の雷撃により沈没しました。沈むまでの時間はわずか12分で救命装備をあまり配備できなかったそうで、1196人の乗員のうち生き残ったのは316人でした。

 アレン氏の調査チームは8月18日(米国時間)にフィリピン海の水深5500メートルの海底でインディアナポリスの残がいを発見。錨(いかり)や船鐘などの写真を公開しています。

重巡洋艦 インディアナポリス
船鐘
重巡洋艦 インディアナポリス
スペアパーツの箱

 インディアナポリスの捜索はこれまでにも行われていましたが、アレン氏は最近水深6000メートルまで探査できる最新装備を持った探査船を入手。また2016年に歴史研究家が発見した情報により、以前に想定されていたよりも西のエリアを探索したとのことです。

重巡洋艦 インディアナポリス
船体に記されていた「35」の番号
重巡洋艦 インディアナポリス
錨を巻き上げる装置

 同氏は、残がいの探索は継続するものの、今回の発見がインディアナポリスとかかわりのある人々にとって何らかの区切りとなることを望んでいると述べています。

 同氏はこれまで武蔵発見の他、イタリアの駆逐艦「Artigliere」を発見し(関連記事)、また英巡洋戦艦フッドの船鐘の回収に成功(関連記事)しています。

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