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国土地理院が太陽フレアの影響について発表 スマホのGPSなどで誤差が増大していた

現在は元の誤差程度に戻っています。

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 国土地理院が、9月6日に発生した大型太陽フレア(関連記事)によるGPSを用いた測位への影響について発表しました。電子基準点で9月10日までに取得したGPS観測データなどに基づき、測位への影響について報告しています。


国土地理院 GPS 誤差 太陽フレア 一般のGPS測位方式による位置の変化。電子基準点「つくば3」の30秒毎の測位結果の誤差(正しい値からのずれ)を示す。単位はメートル。つくばでは、9月8日の10〜15時頃(日本時間)に大きな測位誤差が見られた(以下、画像は国土地理院公式サイトから)

 発表によると、つくば市にある電子基準点のデータを一般のGPS測位方式で解析して確認したところ、9月8日の10〜15時頃にGPSの誤差が大きくなっていたとのこと。今回の太陽フレアによる電離層の乱れが起きる前の9月6〜7日は、GPS測位の誤差は±2メートル(南北、東西)、±5メートル(上下)程度でしたが、9月8日は誤差が最大で7メートル(南北)、3メートル(東西)、15メートル(上下)程度に増えました。

 誤差の大きさや時間帯は地域によって変わるため上記の数値はあくまで一例ですが、当該時間帯においてカーナビやスマホなどを用いてGPS測位を行った場合には、大きな誤差が生じた可能性があります。なお、現在は元の誤差程度に戻っているとのこと。


国土地理院 GPS 誤差 太陽フレア 専門家向けのGPS測位方式による位置の変化。電子基準点「つくば1」と「札幌」の間の相対的な位置関係を6時間分のデータで解析したもの。9月8日前後に特段の変化は見られない

 なお、スマートフォンやカーナビに使われるGPSでは誤差が大きくなりましたが、測量や地殻変動の監視のために利用されるGPS測位方式や、i-Construction、精密農業などでは誤差の増加は確認されませんでした。

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