連日ネットを賑わせているアニメ「けものフレンズ」のたつき監督降板騒動(関連記事)。そんな中、9月25日深夜から26日にかけて、「ニコニコニュースがたつき監督降板騒動の記事をランキングから除外する隠蔽工作を行っている」という説が爆発的に拡散されました。これに対しニコニコを運営するドワンゴが27日、誤解を与えたとして謝罪しました。
問題となっているのはガジェット通信が25日21時45分に配信した記事「『けものフレンズ』たつき監督が外れる! 『Twitter』でもトレンド1位に」。掲載後、同記事には多くのコメントが寄せられましたが、なぜかニコニコニュースのランキングには即座に反映されず、ランキング上位に表示されたのは4時間弱が経過した26時35分ごろでした。
またランキング上の記事タイトルが「『けものフレンズ』たつき監督、Twitterトレンド1位に」に修正されるなどしたため、グループ会社であるKADOKAWAの不祥事を隠蔽する意図があったのではないか? として、ニコニコニュースのコメント欄やTwitter上で指摘が相次ぎ、ツイートをまとめたTogetter記事は30万ページビューを超えるなど、広く拡散されました。
この件に対しニコニコを運営するドワンゴ執行役員の栗田穣崇さんは自身のTwitter上で、「『該当記事が一時的に非表示になる』状態が存在したのは事実」と認めた上で、記事が表示されなかったのは、ニコニコニュースには「過度に炎上を助長しない」という運用ルール&ロジックがあると説明。ニコニコニュースは「コメントが付いたニュースが上にあがる」という仕様になっているため、常に新しいコメントがつくような記事があった場合、その記事がずっと上に固定されてしまうのを防ぐため、普段からある程度ニュースが入れ替わるように、手動で調整を行っていたとのこと。
今回の場合では通常通りの対応を行ったことで、かえって疑惑を深めてしまう結果に。栗田さんは他意があるものではなかったとしつつも、「誤解を与えるようなことをドワンゴが起こしてしまったことは事実ですので、この場をお借りしましてお詫びいたします」と、謝罪の言葉を綴っています。
また、記事の見出しを修正した件については、「純粋に『文字を減らす』対応のときに『たつき監督が外れる!』という最も重要な情報を削ってしまいました」として、ミスリードする形になってしまったことについて謝罪。栗田さんのツイートが投稿された後、ドワンゴからも、同様のコメントが正式に公開され、見出しの修正についてはニコニコ内のいろいろな場所に露出させるために、文字数を削る必要があった旨が説明されています。
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