日清カップヌードルの公式Twitterが「ミルクシーフードヌードル」のチーズ感が濃厚になったと伝える広告画像を投稿。ところがその広告に対し、デザイナーの上司から「チーズ感が足りない」と指摘が入ってしまったようです。
最初に投稿された広告は、公園で商品を持ってほほ笑む女性の姿が印象的でした。ところがそのすぐあと「厳しいダメ出しが入りましたのでしばらくお待ち下さい・・・」と公式Twitterが報告。合わせて投稿された画像には、先ほどの広告に赤でびっしり上司の指摘が書き込まれていました。
一見すると「商品をもっと目立たせる」「(女優の表情を)もっと笑顔に!」と、まっとうな意見も書かれているのですが、よく見ると「チーズ感のある髪型に」「人間以外にもミルクシーフードが愛されてる感じにしてもらえますか?」「どこかに『ねとめし感(インターネットめし感)』出して下さい」といったムチャ振りとしか思えない要望もたくさん入ってるな……。
間もなくして「画像修正しました。チーズ感・・・出てるのか?」と、広告の新バージョンが投稿されました。上司の指摘を反映するため、画像加工技術をフル動員した結果出来上がったのがこのカオス。
女性はチーズ感増し増しの金髪になり、公園には笹を食べくつろぐパンダ。上空には「Internet」と書かれた「ねとめし感」漂う(?)気球が舞っています。……ところが、上司からさらなるダメ出しがデザイナーを襲います。
「ミルクシーフードの存在に嫉妬する地球外生命体の存在を(足す)」「右手あいてますよね? 右手にモバイルPCを持たせて下さい」「(パンダが)商品を目の前にして『笹食ってる場合じゃねえ』感を」「全体的に『ねとめし感』が弱い」など、もはや常人の理解を超えた指示の数々。
こうして広告の完全版が公開されました。
完全版ではUFOに拐われる牛や、ミルクシーフードヌードルを掲げガッツポーズのパンダ、「INTERNET IS HAPPY(インターネット最高)」と唱えながらキーボードで空中に浮かぶ少年たちなど、もはや原型を留めない画像に仕上がっています。これが「チーズ感」ということなのか。
広告を見たTwitterユーザーからは「まさにカオス」「何かの芸術を感じてしまう」「デザイナーと上司のコンビでCMをやってほしい」「絶対買うわ、これ(笑)」といった反応が寄せられていました。
なお最初の広告が投稿されてから完全版が公開されるまでの時間はわずか2時間。画像の凝り具合を見るに、リアルタイムで繰り広げられた出来事ではないのかもしれませんが、上司とデザイナーのやりとりが垣間見えるユニークな広告でした。
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