「ULTRAMAN」が神山&荒牧コンビでフル3DCGアニメ化決定! 「今までない表現ができるんじゃないか」
『月刊ヒーローズ』連載、「誰も見たことのないウルトラマン」目指す。
『月刊ヒーローズ』で連載中の『ULTRAMAN』(原作:清水栄一×下口智裕)が、フル3DCGで2019年にアニメ化されることが決定しました。半世紀を超える歴史を持つ国民的ヒーロー「ウルトラマン」が、「誰も見たことのないウルトラマン」となるようです。
初代ウルトラマンだったハヤタ・シンの息子、早田進次郎がウルトラマンスーツを身にまとって戦う等身大ヒーローとしてのウルトラマンを描いたもの。強化スーツを着た戦士という従来のウルトラマンシリーズとは異なるコンセプトは、『鉄のラインバレル』をヒットさせた清水×下口コンビによるもので、コミックスの累計発行部数は260万部を突破しています。
アニメの監督は、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズや「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」の神山健治さんと、「APPLESEED」「スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット」の荒牧伸志さんの2人体制。2人は先に制作が発表された「攻殻機動隊」新作アニメ(関連記事)のコンビで、制作はProduction I.G×SOLA DIGITAL ARTSとなっています。
その制作発表会が12月1日、幕張メッセで開催された「東京コミックコンベンション2017」で行われ、登壇した神山監督は「『ウルトラマン』は僕が生まれたころから始まった歴史ある作品。それに携わることになったのは大変光栄」とコメント。また、神山監督より5歳上で「小学1年生のころに『ウルトラマン』毎週欠かさず見ていた」という荒牧監督は、「思い入れのある作品ですから、どうしても肩に力が入っちゃいます」と穏やかならぬ心境を語りました。
強化スーツを装着したヒーローという特撮とは違うコンセプトを出すため、本作ではモーションキャプチャーを用いた3DCGでウルトラマンのアクションを表現するのが特徴の1つ。モーションキャプチャーの使用は初めてだという神山監督は、「(従来の特撮のウルトラマンとは違う)バトルスーツを着た等身大のウルトラマンをどう描いていくか。そこに、原作にあるようなハヤタの息子がヒーローになっていくドラマの部分に力を入れて作っていきたい。3DCGもそこを意識していきたい」と語りました。
一方、モーションキャプチャーを駆使した変形機構の表現を特とする荒牧監督は「バトルスーツを表現するのに、アニメでありながら特撮のような中に人が入っている質感を味として出していきたい」と意気込みを見せ、「きっと今までにない表現ができるんじゃないか」と語りました。
さらに、発表会にはサプライズゲストとして原作の清水さんと下口さんがそろって登場。清水さんは「バトルスーツの表現はそのまま、アニメで表現されたものをマンガの方にも今後フィードバックしていきたい」とアニメの完成に期待しているようです。
(C)TSUBURAYA PRODUCTIONS (C)Eiichi Shimizu, Tomohiro Shimoguchi (C)「ULTRAMAN」製作委員会
(ADAKEN)
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