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WWF(世界自然保護基金)は、2016年の1年間にメコン川流域で新たに115種の新種生物が発見されたと発表しました。
メコン川は、チベット高原から南シナ海まで4000キロ以上を流れる東南アジア最長の川。この流域で2016年の1年間に新種として確認された種(一部亜種を含む)の内訳は、哺乳類3種、魚類2種、爬虫類11種、両生類11種、植物88種でした。
WWFが調査を開始した1997年から2016年までの間にメコン川流域で発見された新種は計2524種となり、平均すると1週間に2種ずつ発見された計算になります。すごい。
ベトナムシナワニトカゲ(Shinisaurus crocodilurus vietnamensis)。ベトナムで生存するのはわずか200頭と見込まれている。2003年に発見されていたものの、2016年になってから、在来種とは別の亜種と認定された。
しかし、今回見つかった種の多くは開発による環境破壊や密猟・違法取引により、既に絶滅の危機にひんしているとみられます。
WWFメコン・プログラム代表のスチュアート・チャップマン氏は今回の発表に際して次のようにコメントしています。
このメコン川流域は、素晴らしい自然環境や野生生物が存在します。そして、それだけでなく、多くの人々が生きていくためにも必要な場所です。貴重な自然や野生生物を保全しながら、人の暮らしも持続可能に続けられるよう、活動を続けます。
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