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WWF(世界自然保護基金)が4月10日、野生のトラの個体数が100年ぶりに増加したことを発表しました。
トラは密猟と自然破壊が元で、1910年から2010年の間に97%が減少し、既に3亜種が絶滅。2010年の時点では3200頭を数えるのみでしたが、直近のデータでは3890頭が観測されたとのこと。
WWFではこの増加分を、インド、ロシア、ネパールなど、トラを保護している地域のものと分析。WWFの上席副社長、Ginette Hemleyさんはこの成果について、「世界で最も絶滅の危機に瀕している種の、回復における重要なステップだ」とコメントしています。
WWFは2022年までにトラの個体数を倍増することを目標に、保護活動を進めています。今後焦点となるのは、密猟と森林伐採が激しい東南アジアになるとして、政府や法執行機関、地元のコミュニティと連携し、最新技術を用いてトラの保護を強化するそうです。
(沓澤真二)
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