イギリスの首相官邸と外務省の間で熾烈な縄張り争いが繰り広げられたそうです。その主役は2匹の猫さん。
ケンカを繰り広げているのは首相官邸で暮らしている「ラリー(Larry)」と、外務省で暮らしている「パーマストン(Palmerston)」の2匹。ネズミの捕獲担当として「ネズミ捕獲長」という正式な役職が与えられている猫です。
この2匹が路上で壮絶なケンカを繰り広げていた様子を伝える写真がTwitter上に投稿され、ちょっとした話題になっています。
写真を公開しているのは英国のニュース番組「Good Morning Britain」の記者であるジャーナリスト、ニック・ディクソンさん。「今朝、ダウニング街で起こったドラマ」と題して、ラリーとパーマストンが至近距離で睨みあっている写真が公開されています。
ラリーとパーマストンの不仲ぶりは英国ではよく知られており、ケンカに発展したのは今回が初めてというわけではありません。しかし、もう1枚の写真をみると、路上には毛が散乱しており、今回のケンカの激しさが伝わってきます。ケガしてないといいけど。
外務省猫「パーマストン」には公式Twitterが開設されており、定期的にお仕事をしている様子が伝えられています。興味がある人はフォローしておくといいかも。
英国では1500年ごろから官邸で猫を飼う(雇う)習慣があったそうで、現在の「ネズミ捕獲長」という役職が正式に設けられたのは1924年から。100年近く続く伝統あるお仕事なのです。
ちなみにラリーは11代目の首相官邸猫となっており、過去にサボりすぎを理由に更迭され、後任となった12代目の引退を機に復帰したという歴代猫では珍しい経歴。
パーマストンは2016年に初代外務省猫として就任して、これまでに多数のネズミを捕獲する成果を挙げているそう。ほかには大蔵省でグラッドストンという黒猫が役職についているそうです。
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大きいのであまり機敏に動けない様子。