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声を失う美しさ ボールペンで描かれた幾何学模様作品が理解不能な緻密さに(2/2 ページ)

あれから2年。

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―― 1作品作り上げるのにどれくらい時間がかかりますか。

歪宮憂:過程や書き込みによって変わってきます。一日の作業時間を8時間換算でハガキサイズで例えますと、ドローイングは2日〜3日、普段出すような作品は下書きとペン入れの作業が入って早くて5日ぐらいかと思います。一般的な名刺サイズなら一日で終わるかもしれません。

―― 1作品完成させた時点でどのぐらいボールペンのインクが減りますか。

歪宮憂:主線として使う紺色は約10分の1、色付けに使うペンは主線以下かと思います。ベタ塗りが少ないので案外インク切れしなくて助かります(笑)。

―― サラサクリップを選んだ理由は何かありますか。

歪宮憂:インクの出が良く扱いやすいことと組み合わせのしやすい色が多いことです。太さのバリエーションも豊富でドローイングやベタ塗りが多い場合は0.7、普段の制作は0.3を愛用してます。昔は0.5も使っていました。0.1のものが今後発売されたらもっと細やかな作業もできるかと思います。

―― 作品を作っている際、頭の中ではどんなことを考えていますか。

歪宮憂:模様と色の配置でここ失敗したなぁと思うことが……そして、描き上げたら失敗した部分をどう改良しようか考えながら次の作品を描き始め、最初の文に戻ります(笑)。

―― いつ頃から、どのようなきっかけでボールペンの幾何学模様作品を作り始めましたか。

歪宮憂:学生時代のノートの隅の落書きからです。最初は人や猫に幾何学模様を絡ませて描いていたのですが、いつの間にか曼荼羅(まんだら)や絨毯のような作品になりました。


ボールペン 幾何学模様 サラサクリップ 描き始めのころの作品。上達や方向性の変化が見て取れる


ボールペン 幾何学模様 サラサクリップ


ボールペン 幾何学模様 サラサクリップ



 パッと見では1枚にボールペン1本ぐらい消費していそうですが、消費量は意外にも少なく済んでいるようです。最初は人物画から始まったというのも、興味深いところ。

 展覧会の新作も含め、次はどんな作品を見せてくれるのか楽しみですね。

画像提供:歪宮憂さん



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