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ルービックキューブを0.38秒で解くロボットが開発されました。非公式記録ながら、2017年にギネス世界記録となった「Sub1」(関連記事)の0.637秒を約0.25秒短縮。「バババ!」と3音うなるうちにキューブの色がそろい、速すぎて常人の目では追えません。
6本のアームで6面の中心を押さえて回転させるロボット。2台のカメラが撮影した各面の状態を分析し、アームを回して色をそろえます。動画には0.25倍速のスローバージョンも収録されているのですが、それでも動きは追えません。後半の0.03倍速版で、やっとどの部位がどの方向に回転しているのか1手ずつ確認できます。
Ben KatzさんとJared Di Carloさんが共同で開発。2人は「Sub1」などの先行者がいずれも同系統のモーターを使っていたことに気付き、より良いモーターを使えば記録を上回れると考えて実行しました。その結果、最速約0.01秒でキューブを90度回転する速度を実現。さらに、高速でパズルを解くソフトウェアを開発し、解析からモーターへの指示を送信するまでを約0.045秒で行うことに成功しています。
ルービックキューブは最短20手で解けるので、ロボットは理論上、0.2秒台まで記録を縮められることになります。しかし速く回しすぎるとキューブが壊れることも多く、実際は1手を約0.015秒で行っているのだとか。調整が大変なため、開発者は改良をいったん中断していますが、最終的には0.1秒ほど記録を短縮するかもしれないと述べています。
開発中のテスト。速すぎてキューブが分解してしまった
(沓澤真二)
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しかもちゃんと動いちゃうんです。