娘 どこの学校か塾かも分からないけど、『走れメロス』に関する問題はカンタンに見つかる。
父 ほうほう。
娘 いくつも問題を読むとパターンが見えてくるというか、「あー、走れメロスだとこういうふうに質問を組み立ててくるのか……大体どの問題でもこの場面の心情を尋ねてくるのね……」ってのが分かる。
父 なるほど。事前に問題を頭に入れておくのは確かにテスト対策のアプローチとして理にはかなっているな。
娘 あまり褒められたことではないと分かっているけど、時間がないときにこういうことはするね。
父 それが勉学の本質だとは思わないが、お父さんが今学生だったら多分同じことをしていると思う(笑)。
娘 あと、生物に限らないけど、「よく似た単語・用語だけど意味がちょっと意味が違ってて、そこが引っ掛け問題として出題される」こともあるじゃない?
父 テスト直前になって記憶がこんがらがって、「震源の真上の地表の点が震央だっけ? それとも逆だっけ?」って不安に襲われる……みたいなことか。
娘 例えば、「プレーリー」は北アメリカ大陸の中部から西部に広がる広大な温帯草原で、「パンパ」はアルゼンチンとウルグアイのラプタカ川流域に広がる土なんだけど、テスト前にどっちがどっちだったっけ? って記憶が曖昧になったときに、サッと検索して確認したりもする。
父 なるほど、検索して定義を確認したり、問題を事前検索したり、理解しきれていない事象を動画で補完する……のは分かった。ただ、今も参考書とかテキストとか紙の勉強道具もあるでしょ? ああいうものは一切使っていないの?
娘 いや、使うよ。ケースバイケースで、紙が便利な状況では紙を活用する。例えば学校でおこなわれる範囲が限定されたテストだと、紙面にまとめておくほうが効率よく復習できるってのはあるね。
父 そうなんだ。
娘 範囲の広い期末試験とか、受験対策系のテストだと紙ではカバーしきれないのでネットを利用するかんじ。
父 お前みたいにネットにITを取り入れている高校生って多数派なのかな? クラスメイトとか学校でそういう話題って持ち上がる?
娘 あまり話さないな……。でも、感覚的にかなり多い気はする。ネットを使って勉強する私が珍しい存在だとはまったく思わない。多分、いっぱいいると思うよ。
父 お父さんが学生だったころと比較すると、隔世の感があるわ……。
じっくり話し合う問題にはLINEがベスト。ただしグループでの会話は機能しない
父 検索と動画サイト以外では? TwitterやLINEを使ったりもする?
娘 Twitterはあまり……あ、でも「センター試験でよく出題される英単語を1時間ごとにつぶやくアカウント」はフォローしてたりする(笑)。
父 そんなのあるんだ。
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