本日4月22日13時〜17時まで、千代田区一ツ橋の学術総合センターで、「著作権侵害サイトのブロッキング要請に関する緊急提言シンポジウム」が開催されています。この中でブロガー、著作家の山本一郎さんが登壇し、海賊版漫画サイトの「漫画村」についての調査結果を語りました。
山本一郎さんによると、「漫画村」は2017年11月時点で月間6000万円前後の売上があったと推測。収入源の1つはサイトに掲載されている広告で、最も売上として大きかったのは“大手アダルトサイトD社”(山本一郎さんいわく「アダルト系でDがつく会社というとあまり多くはないと思われますが」とのこと)からの月間売上約350万円。掲載頻度が20%に設定されており、アドネットワークでの月間売上はおよそ1900万円とのこと。
その他、中堅出会い系サイトC社のタイアップ広告が週間売上80万円/週、別のタイアップ広告の月間売上1400万円/月などの広告収入があったとしています。
なお、以前ねとらぼで、漫画村は“発火型”の広告(サイト利用者が広告の商品を実際に購入するとサイト運営元に利益が入る)を掲載していたと報じました(関連記事)が、実際にはこのタイプはあまり売れないことを見込んでおり、メインはペイ・パー・ビュー型広告(広告がサイトに掲載された回数に応じて収入になる)だったそうです。
さらに別の収入源として、アドテクノロジー会社G社からOEMを受けたY社に対して、ユーザーのアクセスログやクッキー情報の販売も行っていたとのこと。つまり、「漫画村」の利用者データが販売されていたということになります。なお、このユーザー情報の販売売上額については不明です。
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