【三菱・エクリプス クロス試乗】グイグイ曲がる、加速もいい、これかなり楽しい! 三菱4年ぶり新型車の“ホンキ”を見た(2/3 ページ)
オールドファンは新型車投入に安堵。これ、もしかしてランエボより楽しいかも、なんてね。(写真56枚)
かつてのランエボより走らせる楽しみが感じられる……!? 新たな「楽しい」魅力とは
エクリプス クロスは、スタイリングから受ける印象以上に「動きが軽快である」ことに驚きます。少し大げさで、比べる車種ではないかもしれませんが……筆者はかつての「ランサーエボリューション(ランエボ)」よりも走らせる楽しみを感じました。
ランエボは紛れもなく速い高性能車。しかも進化するほどに限界性能が高くなり、高度な車体制御技術によって安定感も群を抜いていました。その一方で、街中を普通に走るのは面白みが薄かった印象が残っています。誰が、いつ、どのように乗り、何を望んでいるのか、ということですね。4年ぶりのこの新型車によって、三菱の4WDに新たな「楽しい」魅力が加わったといえるでしょう。
実用性の高さもほどよく良好です。SUVは“家族”向けに後席の居住性やラゲッジスペースの広さも重要。エクリプス クロスは、後席を前後約200ミリ調整できるスライド機構があり、後席とラゲッジスペースの広さを使い分けられるようになっています。普段は後席を広くゆったりと、大きな買い物をしたり、旅行やキャンプなどへ行くときにはラゲッジスペースを広くする。例えば4人家族ではこういった可変的な仕様がちょうど良いようです。
また、試乗したGプラスパッケージにはスマートデバイスと連携できる、Apple CarPlay/Android Auto対応のインフォテインメントシステム「スマートフォン連携ディスプレイオーディオ」も備わります。手持ちのスマートフォンを接続し、ナビアプリやオーディオアプリ、音声アシスタント/検索機能などを利用できます。操作性を高めるステアリングスイッチやタッチパッドコントローラーも備わります。
今後、エクリプス クロスにもPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle:プラグインハイブリッド車)やクリーンディーゼルエンジン仕様の別モデルが追加される可能性はあるります。しかし、それらが登場したとしても今回試乗した1.5Lガソリンエンジンの存在感は薄くならないでしょう。それだけ、1.5Lガソリンエンジンはバランスの良さが心地よく、際立っていました。
そして、その決定打となりそうなのが価格です。エクリプス クロスは253万2600円(Mグレード 2WD)から購入できます。18インチホイール、スマートフォン連携ディスプレイオーディオ、LED ヘッドライト、ヘッドアップディスプレイなどの装備を追加した最上位グレード「Gプラスパッケージ」の4WDモデルも309万5280円です。三菱4年ぶりの新型車、2018年3月の発売日前に事前受注が5000台に達したというなかなかの人気ぶりも納得です。皆さんも試乗して確かめてみてはいかがでしょうか。
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