「好きな人に告白しようか迷っています。この工事の音に背中を押されました」「今日も現場から声援を送っています。応援しています!」――横浜市にある工事現場の意見箱のやりとりがTwitter民をほっこりさせています。
意見箱には恋の悩みの他に「いつもお疲れ様です。意見箱の下にいるキャラクターの名前を教えてください」「工事がうるさくて横浜FCが負けました」「(建物の完成は)まだ?」など、妙にゆるい質問や意見が多数。
これらに対し業者側は「キャラクターに現状名前はありません。良い名前があればつけて下さるとキャラクターも喜ぶかと思います」「(サッカー)J1、J2開催時は、キックオフ2時間前には工事を終了し、現場退場するように徹底しております。また、J1、J1開催が昼間の場合は、現場を全休日としております」「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。工事は2020年1月31日が竣工となっております」と、徹底して親切丁寧に対応しています。
話題の工事現場は横浜市の市民病院建設予定地で、施工は戸田・松尾・馬淵建設共同企業体が行っているもの。誰が意見箱に回答しているのか? こうした変わった質問はよく寄せられているのか? 担当者に取材しました。
――回答はどなたが行っているのですか?
担当者:施工者、設計者、病院関係の市職員の三者が常駐しておりまして、寄せられた意見には全て三者で協議の上で回答しています。
――付近で行われるサッカーの試合への配慮が素晴らしいという声が目立っています。
担当者:工事期間中は車両が100台以上出入りする日もあります。試合の前後はただでさえ渋滞気味になるため、渋滞を助長しないためにもJ1、J2の試合時は工事を行っていません。ちなみにこれは着工前に説明会を開き、地元の方々に宣言していた対応でもあります。
――質問箱のキャラクター名の案はその後寄せられましたか?
担当者:現在のところ来ていません。
――変わった質問はよく寄せられるのでしょうか?
担当者:4月半ばから増えてきました。最初は全てのご意見にお答えしていたのですが、次第に内容がエスカレートしてきたため、工事に関係のある内容をご記入いただくよう注意書きを足す予定です。工事に関係のあるご意見・ご質問をお待ちしております……!
誰か1人の担当者が面白い回答をしていたわけではなく、責任者たちで検討した上で回答していたのですね。なお今回はほっこりするやりとりが話題になりましたが、ネタ質問が集中すると意見箱の本来の機能に支障が出てしまうため、くれぐれもいたずらの投書はやめましょう。
画像提供:戸田・松尾・馬淵建設共同企業体
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現場のスタッフ判断がすばらしい。