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IKEA鶴浜、犯行予告で一時騒然も「神対応」に絶賛の声 上着を子どもに渡し、売り物の毛布を配布

現場のスタッフ判断がすばらしい。

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 全国的に記録的な寒さとなった15日夜、大阪府の家具量販店IKEA鶴浜店に「来店客に被害が及ぶ可能性がある犯行予告」(IKEA広報)がありました。朝日新聞によると18時15分頃に男性の声で店舗を爆破する旨の電話があったとされており、Twitterには強烈な寒さの中で外へ避難した人たちによるツイートも投稿されています。駐車場が立ち入り禁止となって帰宅できない人もいたため、通常であれば怒号が飛び交い大混乱……という場面ですが、IKEAスタッフが見せた“神対応”により、大きな混乱は未然に防ぐことができたようです。

 当時IKEAにいた客は約2000人から2500人、スタッフは数百人ほどだったと見られています。IKEAでは18時55分頃に避難誘導を開始し、19時20分頃に店舗の外への避難が完了したとのこと。当時IKEA鶴浜店を訪れて事件に巻き込まれた来店客のツイートによると、暖を取らせる目的で本来は売り物の毛布を配布していたほか、中には薄着の子ども客に自分の上着を渡し、半袖の状態で風よけ用の買い物袋を配布するスタッフもいたそうです。

 当時の状況についてIKEAの担当者は「シャトルバスの中にも避難させましたが、400人程しか入れるスペースがありませんでした。避難の際にはファーストエイドや飲食物・簡易な防寒具などが入った緊急時用の避難キットを持ち出しましたが、防寒具が足りなくなる可能性を考慮し、スタッフが避難途中で売り物の毛布も持ち出しました」と説明しており、現場スタッフの機転で毛布が配布されたもよう。風避けとして活用した買い物袋に関しても「避難する際に、“何かの役に立つかもしれない”と考えたスタッフが自主的に持ち出したものです。結果的に風避けとして使うことができました」と語っています。


IKEA 柔軟な対応をしたスタッフがスゴイ(IKEAのサイトより

 当時のスタッフの状況については「とにかく寒かったので、お客さまが心配で行動しました」と説明。スタッフが柔軟な対応をとることができた理由について、「年に数回、お客さまにも参加してもらう形で避難訓練を行っています。そのおかげで大きな混乱はなかったです」としています。現在IKEA鶴浜店では安全を確保し、通常通りの営業を行っているそうです。


IKEA 色んな毛布が売ってます(IKEAのサイトより

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