2018年1月、日本を代表する辞典「広辞苑」の第7版が発売となりました。
久々の改訂ということもあり、追加された言葉の数はなんと約1万項目。発売当初は新たに追加された語が話題になることもありましたが、対象となったのはごく一部。あまりにも量が多いので、追いかけるのも大変なのです。
発売から半年近くがたとうとしてる今こそ、じっくりと広辞苑を読み直し、味わえる時期。
ということで、今回は広辞苑に載っている意外な言葉を発掘してみました。
現在の韓国大統領「文在寅(ムン・ジェイン)」
2017年に就任したばかりの文大統領、早速広辞苑に掲載されています。これに対して、現在の日本の総理大臣である「安倍晋三」は収録されていません。
これは、日本人の場合、存命の方は収録されず、亡くなった場合に収録されるという原則があるからだそうです。外国人の場合はこれに当てはまらず、存命中の人物も複数収録されています。
この原則に従い、2017年に亡くなった作詞家の永六輔などが今回の改定で追加されました。
スマホの入力方式「フリック」
「スマホ」が今回の改定で追加されたことは、発売のニュースなどで話題になっていました。実はスマホだけでなく、その操作方法である「フリック」までもが追加されているのです。
スマホ関連の用語では、「自撮り」も掲載されています。説明は「自分撮りに同じ」。「自分撮り」の項目には「カメラを自分自身に向け、手持ち撮影すること。自撮り」とあります。確かにその通りですね。
ちなみに従来の携帯電話のようにぽちぽち打つ方式を「トグル入力」と言います。
何かと話題の「ブラック企業」
ニュースでは使われるものの、スラング的な要素の拭えない「ブラック企業」。しかし、広辞苑にはきっちりと掲載されているのです。
広辞苑の説明では「従業員を違法または劣悪な労働条件で酷使する企業」とあります。確かにその通り! という感じがしますね。
ちなみにその対義語である「ホワイト企業」は収録されていませんでした。
おわりに
このように、現代生活になじみ、今後も使われそうな言葉は、たとえ最近誕生したものであっても広辞苑には収録されているようでした。
ちなみに、「ほぼほぼ」「ワンチャン」などの若者言葉、「爆買い」などの流行語は掲載されていませんでした。これらは「長続きしない」と見なされたんでしょうか。ほぼほぼ正しい線引きのように思えますが、「爆買い」はワンチャンあったかも?
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