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1946年に海没処分になった旧海軍の潜水艦「呂500」が若狭湾の海底で発見されました。
呂500を発見したのは浦 環さん(東京大学生産技術研究所教授)が率いる一般社団法人「ラ・プロンジェ深海工学会」。6月20日に行われたROV(遠隔無人探査機)を使った探索によって海底に眠る呂500の姿を確認しました。
呂500らしき艦影を捉え、浦教授が確信を示した瞬間、生中継していた「ニコニコ生放送」で見守っていたユーザーたちも大盛り上がりでした。
発見された呂500は旧ドイツ軍が所有していた潜水艦(Uボート)を日本海軍式に改装して運用したもので、若狭湾と面した舞鶴を母港としていました。Uボートは数多くのアニメやゲーム、映画などで登場するほか、近年では人気ゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」に擬人化されたキャラクターが登場し、呂500は「ろーちゃん」の愛称で親しまれています。
今回の探索プロジェクト(関連記事)ではマルチビームソナーによる調査も実施されており、現在の呂500の全体像も把握。さらに呂500と同じ時期に海没処分された「伊121」「呂68」も発見され、浦教授のTwitterに写真が公開されています。
調査は6月20日・21日の2日間かけて実施。調査の一部始終を放送したニコニコ生放送ではリアルタイムに見られなかった人向けにアーカイブ(タイムシフト)が配信されます。
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今後のさらなる調査が期待されます。