連休や長い休みの前には「今年は○○に旅行に行くんだ。のび太は?」というスネ夫の自慢までが定石となっているドラえもん。そんないつものシーンを切り取って、いつもののび太くんではなく“現実が見えているのび太くん”を描いたパロディ漫画に納得する人が続出しています。
定石通り、「今度の連休は海外の別荘に行くんだ」と自慢するスネ夫に、「俺も連れてってくれよな!!」と言うジャイアン。スネ夫は「もちろんだとも」と答え、2人して「のびちゃんはいつも通り家にいるのかな〜?」「何処にも行かないなんてかわいそうに」とのび太くんをからかいます。
いつもだったら、家に帰ったのび太くんが「ドラえもん〜」と泣きつく展開ですが、この漫画では違います。のび太くんは冷めた表情で、「海・山・空はおろか、世界中のどんな場所にも一瞬で行けるし、宇宙空間にも別の星にも過去にも未来にも いや…ここじゃない別世界にさえも行ってるから 連休何処に行くとか興味がなくなったんだよね」とぽつり。そして歩き出す彼の後ろ姿をスネ夫とジャイアンが見つめる……そんなシーンで終わります。
この漫画には、ドラえもんの存在があればそうなるよね、と納得する声の他、ドラえもん好きの人々から「スネ夫が頻繁に皆の前で自慢話したり『3人用』とか言って意図的にのび太だけを省いたりするのは、案外ドラえもんのいるのび太に対する羨ましさへの反動だったのかもしれないと、この漫画を読んで思いました(笑)」「のび太は気づいてしまったんだね 平凡な日常を謳歌することこそが、一番大切だって」など、原作のストーリーや人物関係などを踏まえた感想や意見がたくさん寄せられていました。漫画をきっかけに、それぞれがドラえもんについてを語るコメントが見られ、みなさんの心の中にドラえもんの世界観が息づいていることがうかがえます。
作者は漫画家のRENA(@RE_NA_na2)さん。トーチwebで「本橋兄弟」、pixivコミックで「雷神とリーマン」を連載しています。
画像提供:RENA(@RE_NA_na2)さん
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